ロハスクラブ
史上初!まちづくりから環境を考えます!
9月5日、東京・新丸ビルの『エコッツェリア』にて開催された、第34回ロハスクラブ評議会。 今回から「ローカーボンスタイル研究セミナー」と題して、 低炭素化社会を実現するための研究発表がスタートした。 第1回目の今回は、三菱地所の井上成さんが登場。 大手町、丸の内、有楽町エリアのCSRについてレポートしました。
ビルが林立する大丸有エリアにも、緑は増えつつある。左が新丸ビルの屋上緑化、右はオアゾ。
ビルが林立する大丸有エリアにも、緑は増えつつある。左が新丸ビルの屋上緑化、右はオアゾ。

 東京駅周辺に広がる”大丸有エリア”の都市再開発を長年にわたって推進する三菱地所。 歴史ある世界のビジネスエリアを対象にした”環境共生型まちづくり”は、希有な試みとして注目されている。「大丸有エリアは、機能を多様化した魅力あるまちとして成長している半面、エネルギー消費量やゴミの量も増えています。環境との折り合いをどうやってつけるか、それが私たちのミッションです」と話す、エコッツェリア協会(大丸有環境共生型まちづくり推進協会)の事務局長である三菱地所の井上成さん。環境先進エリアとしての競争力や付加価値の創出を図りながら、エコッツェリアなどを舞台にユニークなイベントや環境セミナーも開催している。

上/「都会で出したCO2を地方の森が吸収する。そんな都市と自然のつながりが低炭素社会を実現します」と、森林の重要性を強調しながらmore treesの活動を説明する水谷さん。下/エコアイデアを発信する『エコッツェリア』のサロンに評議会メンバーが集う。
上/「都会で出したCO2を地方の森が吸収する。そんな都市と自然のつながりが低炭素社会を実現します」と、森林の重要性を強調しながらmore treesの活動を説明する水谷さん。
下/エコアイデアを発信する『エコッツェリア』のサロンに評議会メンバーが集う。
「大丸有で働く人や地権者、ビルオーナーの環境意識を高め、行動に導くことが重要」と、井上さんは言う。「エリア内にある4000社以上の事業所が同じ方向を向く必要があります。環境技術や設備は資金を投入すれば実現できますが、本当に必要なのは、人の意識と行動を変えることです」。

 東京都環境確保条例では、90年比でCO2を25%削減する義務を定めている。「達成するには、いかに地権者やテナントさんの協力を得るか。ビル単体の点ではなく、約120ヘクタールという大丸有エリアの面を意識し、目標と対策を共有しながら取り組む必要があります」と発表を締めくくった。

 その解決策の一つとして挙げられるのが、森づくりによるカーボンオフセットだろう。講師としてレクチャーしたmore trees事務局長の水谷伸吉さんが、その活動を紹介した。「more treesは、音楽家の坂本龍一さんを代表に昨年7月に設立し、高知県・檮原町の森をはじめ、フィリピンでの森づくりも始めました。森の拡大とともに、個人・法人向けのオフセットサービスも充実させていきます」。

 エリアや企業で削減しきれないCO2を、森づくりでオフセットするというのも、有効な手段になるに違いない。

今月のDATA
大丸有の数字ベスト3

大丸有の数字ベスト3
1/新丸ビルは、旧ビル解体に伴う建設廃棄物の 再利用に徹底的に取り組み、98.1%をリサイクル! 基礎の杭は、『エコッツェリア』のフローリングとして も再利用されている。
2/大丸有エリアの建物から 排出される年間のCO2量は約69万トン(2007年 度推計)。100棟あるので1棟あたりでは約6900ト ン。丸ビルで約1万トン。
3/大丸有エリアでは、巡 回バス「丸の内シャトル」が毎日15分間隔で走って いる。ハイブリッドバスなので、それぞれが車に乗っ て移動するよりもエコ。無料なので財布にもやさしい。
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