ロハスクラブ
活力ある低炭素社会を!アイディアで減らす暖房エネルギー、これからはウォームシェア。
過度な暖房に頼らない心地よい空間づくりとは!?環境省による「ローカーボンスタイル研究セミナー」では、低炭素社会への取り組みがリポートされました。
上/都市型コミュニティサイクル社会実験では、千代田区の大手町・丸の内・有楽町地区の丸の内仲通りを中心に貸出自転車を配置した。下右/ビルの壁面緑化や屋上に設置された太陽光パネルなど、低炭素社会スポットを見学。下左/隈研吾さんが出展した「千鳥(CIDORI)」に、調湿 効果のある左官材を吹き付けた案。


 冬の家庭やオフィスから排出されるCO2削減のために、環境省が呼びかける「ウォームビズ」。室温20℃設定で快適に過ごしながらCO2削減を実践することを提唱している。

 2009年度のテーマは、「いっしょにあったまろう。~ウォームシェア~」。「一人ひとりが体の内側から温まるために、みんなでアイディアをシェアしよう」「暖房エネルギーの無駄遣いを避けるために、みんなで空間や時間をシェアしよう」という考えのもと、一人ひとりの個性豊かな知恵やそれぞれの施設による創意ある工夫、街ぐる みの取り組みによって、過度な暖房に頼らない心地よい空間づくりを呼びかけている。

 その一つが、「Low Carbon Life-design Award 2009」。DESIGN ASSOCIATION NPOと環境省が主催するコンペティションで、冬の間、過度な暖房に頼らず、自然に人が集まり、温かさをシェアできる「新しい人間空間」のデザインを募集した。審査委員長である建築家の隈研吾さんは、アワードをイメージしたインスタレーション「千鳥(CIDORI)」を出展。飛騨高山に伝わる千鳥という木製玩具を組み合わせた、木の温もりが感じられる空間だ。コンペの結果は1月下旬以降に発表される。


上/低炭素社会への取り組み事例を発表する、環境省の小森さん。中/東京ミッドタウン内の「d-labo」で開催。下/ボルネオ島のマレーシア・サバ州で、アブラヤシのプランテーション開発によって孤児となった幼いオランウータンの悲劇を紹介する、ボルネオ保全トラストの坪内さん。
 こうした環境省の呼びかけに応え、「ウォームシェア@日本橋~いっしょにあったまろう。~」と題して、東京・日本橋地区の45の店舗やオフィスで室温調節を働きか け、あったかメニュー・グッズを提供。また、世界で2050年半減を目指して、低炭素社会への取り組みがはじまってることを環境モデル都市である千代田区内で発見しようというイベントが、この秋行われた。都市型コミュニティサイクルの社会実験を行い、近距離なら自転車に乗って移動しようというライフスタイルを提唱。オフィス街に50台の貸出自転車を配置し、市民が活用した。環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室長の小森繁さんは、「今後も、快適で活力ある低炭素社会を目指すために、国民の皆さまと一緒にCO2削減のための知恵を出していきたいです」と語った。

 また、講師としてレクチャーを行ったのは、ボルネオ保全トラストCOOの坪内俊憲さん。ボルネオ島・マレーシアで25年以上も環境保全活動を続け、熱帯雨林を伐採して広がりつづけるアブラヤシのプランテーション開発から、そこに棲むボルネオゾウやオランウータンを守るための「緑の回廊」づくりに尽力している。「私たちは、ボル ネオの熱帯雨林の10%の酸素を吸い、1年間に1人37リットル以上のパーム油を食べています。責任ある消費者となることでボルネオの生物多様性を守れるのです」と、現地での過酷な体験を交えながら熱心に訴えた。

今月のDATA
暖房時の室温を低く設定している人の割合(オフィス)

暖房時の室温を低く設定している人の割合(オフィス)
ウォームシェアロゴ 夏の冷房時の室温設定は28℃が理想だが、では、冬の暖房時の室温設定は? そう、20℃。寒い夜は暖房温度を高くしてしまいがちだが、そんなときは「うちエコ!」 のアイディアや、「ウォームシェア」の知恵を使って、家族や友達とのコミュニケーションを深めながら、心も体も温まる楽しいエコライフを実践しよう。さて、「オフィスでの暖房時の室温を低く設定している」と答えた人の割合は、ウォームビズがスタートした2005年度から年々増えている。05年度は30.5%だったのが、08年度は56.1%に。それによるCO2排出量の削減効果は143万トンにもなる。設定温度を気にせずに暖房をつけている方、この冬は室温20℃設定に挑戦してみよう!

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