ロハスクラブ
CO2の大幅削減が期待できる、「ツインソーラー」。
53回目を数えたロハスクラブ評議会ミーティングは、エネルギーを「つくる側」だけでなく「つかう側」のCO2削減にも取り組む、東京電力が登場。3つの取り組みをリポートしました。
上/「Twin Solar(ツインソーラー)」。太陽という再生可能エネルギーを最大限に活かすオール電化住宅。下右/デザインエコキュート。下左/東京電力の業務用に使われているEVカー。


 地球温暖化基本法案が閣議決定され、温室効果ガスの排出量は2020年までに1990年比で25%削減するという大きな目標が掲げられた。それを受け、東京電力販売営業本部営業部コミュニケーショングループマネージャーの嶋津康さんは、「エネルギーをつくる東京電力にとって、地球温暖化基本法案は事業運営全般に大きく関わるもの。低炭素社会の実現のために、東京電力ではエネルギーの「つくる側」のみならず、「つかう側」にも積極的に関与し、取り組んでいます」と、今回は、電気を「つかう」時に関する東京電力の3つの取り組みを発表した。

 1つ目は、効率の良い機器の開発。家庭からのCO2排出量は、90年に比べて07年度で41.2%も増えている。とくに、エネルギー消費の約36%は給湯によるもの。給湯機器の省エネ対策が求められ、東京電力では、その切り札として、空気の熱でお湯を沸かす「エコキュート」の普及に力を注いでいる。「空気の熱」という再生可能エネルギーを活用することで、従来の燃焼式給湯機器に比べて約50%のCO2が削減できる。2001年度の販売開始後、東京電力エリアにおいて、約53万台が普及(2009年9月末現在)しているが、それによって、東京都全域の面積の森林を保全した効果に匹敵する。

 2つ目は、運輸部門での取り組み。東京電力では、電気自動車の普及支援に積極的に取り組む。同等のガソリン車と比べ、電気自動車はCO2排出量を約69%も削減でき、燃費も6分の1程度に抑えられる。首都圏の各事業所を中心に、業務用車両として順次本格導入を実施している。

 3つ目は、ライフスタイルの省エネ化。
 東京電力では、エコキュートと太陽光発電を組み合わせた「Twin Solar(ツインソーラー)」を提案。再生可能エネルギーの代表である太陽の光と熱を活用して、家庭から排出されるCO2を大幅に削減できる画期的なシステムだ。「再生可能エネルギーを積極的に活用しつつ、快適かつ経済的な低炭素スタイルの暮らしを提案していきたいと思います」と嶋津さんは語り、発表を終えた。

 講師レクチャーは、イーズ代表で環境ジャーナリストの枝廣淳子さん。「温暖化対策が叫ばれていますが、日本がより問題視すべきは、エネルギー問題。石油の生産量がピークに達し、減っていく、そのピークアウトの時期が12〜14年とも予測されています。天然ガスにシフトしても七十数年で枯渇するという予測もありますから、再生可能エネルギーへの切り替えが急務です」と、ピークオイルについて警鐘を鳴らした。その後、生物多様性保全にも言及。生物多様性を倫理的に捉えるだけでなく、経済的な価値も大きいという「生態系サービス」の考え方を取り入れることを評議会メンバーに提案した。

上/東京ミッドタウンの「d-labo」で開催。左下/低炭素社会実現のための東京電力の取り組みを発表する嶋津さん。右下/生物多様性を、暮らしに恩恵を与えてくれる「生態系サービス」として捉える必要を説く環境ジャーナリストの枝廣さん。


今月のDATA
太陽光発電とエコキュートで、CO2を約56%削減!

太陽光発電とエコキュートで、CO2を約56%削減!
環境意識の高まりと、国や自治体の補助金制度によって、家庭にも広く普及している太陽光発電。電力会社やメーカー各社が提唱する「Twin Solar(ツインソーラー)」 は、太陽の光と熱という2つの再生可能エネルギーを活用することで、毎日の暮らしから排出されるCO2を大幅に削減できる画期的なシステムだ。屋根に設置する太陽光発 電パネルと、太陽によって暖められた空気の熱を給湯に活用するエコキュートを組み合わせることで、ガス・電気併用住宅と比べて住まいから排出されるCO2を約56%削減 することが可能になり、光熱費の大幅な削減も期待できる。「Twin Solar」は、太陽光発電を導入した約8割の家庭に選ばれている。(東京電力調べ〈東京電力サービス区 域内:平成21年4月〜平成22年1月に新築されたお客さま〉)

※[試算条件]◯建物条件:木造戸建 地上2階 4LDK約122㎡ ◯家族人数:4人 ◯断熱性能:次世代省エネルギー基準Ⅳ地域相当 ◯太陽光発電:発電量3,000kWh/年 ◯CO2排出原単位:地球温暖化対策の推進に関する法律施行令(電気は新潟県中越沖地震以降の柏崎刈羽原子力発電所停止による影響がない東京電力2006年度実績値0.339kg-CO2/kWh。なお直近の2008年度実排出原単位は0.418kg-CO2/kWh)による。 ◯年間負荷:電灯コンセント10.8 GJ/年 24H換気他1.5 GJ/年 給湯20.2 GJ/年 調理2.0 GJ/年 床暖房2.4 GJ/年 暖房6.3GJ/年 冷房8.0 GJ/年 ◯システム比較(数字は機器効率):[ガス・電気併用住宅]給湯 潜熱回収型給湯暖房機0.95 調理 ガスコンロ0.56 床暖房 潜熱回収型給湯暖房機0.87 暖房 エア143 コン4.56 冷房 エアコン4.23[ オール電化住宅]給湯 エコキュート3.20 調理 IHクッキングヒーター0.90 床暖房 ヒートポンプ温水床暖房3.73 暖房 エアコン4.56 冷房 エアコン4.23

Copyright (C) LOHAS CLUB. All Rights Reserved.