ロハスクラブ
緑あふれる百貨店で、ロハスなお買い物を。
2010年9月に増床オープンした三越銀座店。銀座4丁目交差点沿いという銀座の真ん中にありながら、屋上農園などユニークな環境対策が盛り込まれています。
上/オープン前に、中央区京橋築地小学校の子どもたちが野菜の苗を植え付けた。下右/緑あふれるテラスガーデン。ヒートアイランド現象対策にも効果を発揮。下中/192台の自転車が止められる地下1・2階の駐輪場。下左/託児所では専任のスタッフが最大4時間、子どもを預かってくれる。他にも、親子休憩室や授乳室、オムツ交換室も用意。

 三越銀座店が増床オープンにあたってこだわったのが、9階のテラスガーデン「銀座テラス」。旧本館の屋上と新館の9階を一体化させてつくりだした、憩いと賑わいの空間だ。銀座の青空を見上げる心地よい屋上は、その約半分となる1240平方メートルを緑化している。日本の四季が感じられる草木を植栽した「テラスガーデン」では、芝生に座ったり、寝転がってくつろぐことができ、同じフロアの「みのりカフェ」でテイクアウトしたサンドウィッチなどをピクニック気分で味わうこともできる。「オープン初日には、子どもたちが裸足で駆け回って、都会のなかの緑を楽しんでいました」と、三越伊勢丹ホールディングス管理本部業務部施設管財グループ施設環境チームの大田美穂子さん。

 テラスガーデンの奥に広がるのは、屋上農園「テラスファーム」。小松菜や水菜、ベビーリーフといった野菜の苗を銀座の子どもたちと一緒に植え、収穫も行った。普段、土にふれる機会をあまり持たない子どもたちは、収穫作業に熱中!銀座産の野菜を持ち帰り、家族で味わったそうだ。テラスファームには、店舗から出る生ゴミを生ゴミ処理機で堆肥化して使用。循環型の野菜づくりや地産地消を実践し、その仕組みを紙芝居ふうにして見せることで子どもたちへの食育も行っている。

 また、三越銀座店の増床計画は「都市再生特別地区」に指定されたことにより、一百貨店にとどまらず、「銀座」という街全体の活性化に貢献する公共的な建物として多くの人々に親しまれるよう建築されている。環境負荷の低減を約束することはもちろん、駐車場・駐バイク場や駐輪場を整備することで、銀座4丁目交差点の混雑緩和を図っている。

「勝どき方面に大きなマンションが建設されたこともあり、自転車で銀座を訪れる方が増えています。安全で快適な歩行者空間を確保するためにも、地下に駐輪場を設置しました」

 さらに、銀座テラスの「銀座インフォメーション」では、銀座の歴史や文化、街歩きのサポート情報を案内し、銀座を訪れる人々の交流や憩いの場を備えるとともに、外国人観光客のための国際観光案内所や、託児所などの公共的施設も用意。バリアフリーにも配慮し、地下鉄改札口から1階へ出られるエレベーターを設置している。

 季節は春。屋上に広がるテラスガーデンで緑を感じ、光や風を浴びながら、新しくなった三越銀座店でロハスなショッピングを楽しみたい。
上左/会場は、東京ミッドタウンの「d-labo」。上右/三越銀座店の環境対策について話す、三越伊勢丹ホールディングスの大田さん。下左/ロハスクラブ事務局の上田啓介が「ロハスデザイン大賞2011」の内容を説明。下右/銀座4丁目交差点角に立つ旧本館の東側に新館を増床。


今月のDATA
店舗面積は約55%増。でも、CO2排出量は約5%増に抑制!

店舗面積は約55%増。でも、CO2排出量は約5%増に抑制!
増床前と比べて、延べ床面積は8万1476平方メートルで約1.9倍に、店舗面積は3万6000平方メートルで約1.5倍に広がった三越銀座店。そのぶん、環境負荷も大きくなりそうだが、三越銀座店では、インバータ制御をはじめとする空調・換気設備の改修工事を行ったり、商品陳列ケースや天井照明などにLED照明を導入するとともに、BEMS(建物エネルギー運用管理システム)を最大限に活用した効率の良い運用管理を実施するなど、CO2排出量の低減を徹底。店舗面積が約55%増床したにもかかわらず、CO2排出量は旧本館と新館を合わせて約5%増に抑制した。東京都環境確保条例による6%削減をクリアすべく、さらなる削減に取り組んでいる。


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