ロハスクラブ
東北の海岸林を再生する継続的な活動を支援!
ANAのボーイング787(通称・ドリームライナー)が、11月1日より、国内線定期便の就航を開始した。お客様とともに取り組む「e-flight」も新たに実施される。
上/B787は羽田-岡山・広島線で就航し、来年1月21日より羽田-フランクフルトの国際線も就航予定。下右/空港の停止時は可能な限り地上電源を利用し、燃料を節約。下中/退役後の機体をリサイクルするシステムも開発中。下左/ロールスロイスのエンジンで-60%の低騒音化を実現。

 環境リーディング・エアラインを目指すANA。京都議定書の約束期間に入った2008年度に策定した「ANAエコロジープラン2008-2011」では、世界の航空業界で初めての試みとなるCO2総排出量目標を掲げ、国内線08〜11年度のCO2総排出量を年平均470万トン以内にすると定めている。

 目標実現のための取り組みは、停止時の地上電源装置の優先使用、効率の高い航空路を選択するRNAV(広域航法)の運用、エンジン推力を下げたまま継続的に降下する省エネ降下方式の採用、搭載備品の軽量化などが挙げられるが、エンジンの洗浄による削減効果も大きいようだ。

「エンジンに汚れが付着すると燃焼効率が悪くなるので、定期的に水洗除去してエンジン性能を回復し、燃費を向上させています。それによって、08年度は2万4000キロリットル、東京-大阪間1600往復分(B777-200型機)の燃料量を削減できました」と、CSR推進部主席部員の石島好子さんは話す。

 CO2の国内線総排出量を5年連続減少させるなか、11月1日より、ボーイング787による国内線定期便の運航を世界で初めて開始。省エネ航空機としても注目されるB787の機体は、従来機に比べて約20%という燃費効率の向上とCO2の排出削減を実現する。

 そこで、CSR推進部では、B787の就航に合わせて「787から始まる、お客様と取り組むエコ」というテーマで「e-flight」を実施。柱となるのは、東日本大震災で壊滅状態となった東北沿岸の海岸林を再生するオイスカの「海岸林再生プロジェクト」活動の支援だ。利用者はマイレージを使って一口3000マイルから支援に参加できる。

「被災地の方々やご賛同いただいたお客様とともに、この活動の支援に長期的に取り組みたいと考えています」と、石島さんは発表を終えた。

 レクチャープログラムでは、環境省廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄課審査専門官の林俊宏さんが、産業廃棄物の適正処理に向けた事業を発表した。「資源が少ない日本にとって、廃棄物は貴重な資源。再利用を進めるとともに、その過程を『見える化』して、国民や企業の皆さんにリサイクルのモチベーションを高めてもらいたい。同時に、4月から始まった優良産廃処理認定制度を広めるための情報発信や、排出事業者と産廃処理業者によるコンソーシアムも設置し、意見交換を図りたいと考えています」と事業のポイントを述べ、評議員メンバーに賛同を求めた。

上右/石油からつくるペットボトルと再生ペットボトル。どちらを選択する? 左上/環境省の林さん。左中/東京ミッドタウン「d-labo」で開催。下右/取材したB787の印象を語るライターの松井。下左/ANA CSR推進部の石島さん。


今月のDATA
1人1台、iPadを携行してさらなる軽量化を!

食品アレルギーの対応食がある避難所は2%。
ANAグループでは、燃料効率の向上とCO2削減のために、機内アイテムの小型化や軽量化に努めている。例えば、「ANA Sky Shop」の紙質変更とページ削減により15gの軽量化、国際線のファースト・ビジネスクラスで使用する食器やグラスを1機当たり約62kg軽量化。また、エコノミークラスのワインボトルをペットボトルタイプに変更して1本当たり111gの軽量化を実現し、年間82.1klの燃料節減を見込む。さらに、12年4月より、世界で初めてANAグループ全客室乗務員の約6000名がiPadを携行。従来は1人3冊、2.1kgの紙マニュアルを携行していたが、iPadなら0.7kgに。年間、数百ページにおよぶ乗務マニュアルの配布や差し替えも効率化できる。


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